Book
『1000人の患者を看取った医師が実践している 傾聴力』
著者:大津 秀一
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僕自身、訪問リハビリに従事している中でもうすぐ死を迎える終末期の方を担当する事がある。
その時は出来うる限りADLを維持する事と苦痛の軽減を図るにはどうしたらよいのか検討している。
ただし、いつも思うのは、相手の苦痛に対して完全には理解は出来ない。いや、理解できると安易に思ってはいけないと感じている。
理由としては「老いの苦しみ」はまだ30代の僕なんかが共感できるわけがない。「死の苦しみ」に対しては10年後も生きているだろうと思っている僕には共感できるわけがない。そして、人それぞれ人生の価値観は違うし、人生経験や生活環境が違う中で安易な共感はどうなのか?と思っている。
そんな終末期の患者に対して関わってきた大津先生が『傾聴力』について述べているのが本書である。
重みのある人生の問いに対して、無理に答える必要はない。
しっかりと相手の話を『聴く』その行為が相手の苦痛を軽減させることがある。
医療関係者だけでなく、周りの方々の苦痛を感じて悩んでいる方にはオススメの本である。
Article
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